• 豆知識
• 投稿日：2016.09.25

夏が過ぎ、暑さも落ち着いてくると、夏の疲れがどっと押し寄せて来てしんどくなる方が
増えてます。
先日も顔色がさえず、お疲れのご様子のお客様が来店。見ると手の爪がスプーンネイル。
「少し貧血気味ではありませんか？」とお声掛けしたところ、びっくりされていました。
うかがえば病院で薬を処方されているとのこと。

人は汗をかくなどしてミネラルが失われると、身体に様々な症状が現れます。

•「骨がもろくなる」… カルシウム不足による骨折や骨粗鬆症など。
•「むくみやすくなる」… カリウムとナトリウムのバランスが崩れるため。
•「肌荒れや冷え・肩、腰の凝り」… 亜鉛・マグネシウムなどが不足し、血行不良が起こるため。
•「髪が抜ける・薄くなる、爪が弱くなる」… 髪や爪はたんぱく質の他、ミネラルがたくさん凝縮されて
出来ているため。
•「貧血やめまい」… 鉄分や亜鉛の不足。
•「精神的不安定」… カルシウムや亜鉛、銅などが不足すると神経バランスが崩れる。
•「生理不順や生理痛」… ヨウ素やセレン、亜鉛などはホルモンを司る甲状腺に関係するため。

などなど・・・。

なかでも今回は『貧血』についてお伝えしていこうと思います。
規則正しい食事ができなかったり、偏食や外食が多く栄養バランスが偏った食生活、
無理なダイエットなどにより鉄分が不足して貧血になることを鉄欠乏性貧血と
いいます。貧血のほとんどが、この鉄欠乏症貧血とされています。

体内の鉄分が不足すると、体中に酸素を運ぶ重要な役割をするモグロビンが十分に
作られなくなることで、体中が酸欠状態になり貧血の症状が現れます。
女性に貧血が多い理由として、男性ホルモンの量の違い、生理や妊娠による貧血が
考えられます。男性ホルモンは、女性ホルモンに比べて、血液を新たにつくる指令
を活発に出します。
女性の場合、男性ホルモンが少ないだけでなく、毎月の生理や妊娠、出産など、
女性特有の生理現象で血液を失うことが多いため、貧血になりがちなんです。

なんと、成人女性の5人に1人は貧血予備軍だといわれています。

女性特有の子宮筋腫や、癌などの重大な病気が隠れているおそれがある二次貧血、
悪性貧血、溶血性貧血、再生不良性貧血など、さまざまな病気が原因で貧血に
なっている場合もあるので、慢性的な貧血が続く場合は、ひどくなる前に病院へ
行くことをおすすめします。

ちなみに日本の成人男性でこの鉄欠乏性貧血に悩んでいるのは、2％以下と
いわれています。いかに女性の方が男性よりも貧血になりやすいかがわかりますね。
ただ、もしこの2％以下に当てはまる男性がいたら要注意！
女性のように生理や妊娠がないにもかかわらず、男性が鉄欠乏性貧血になっている
場合は病気が潜んでいる可能性があるからです。
具体的には、男性の鉄欠乏性貧血の原因の半数以上は、“消化管からの出血”です。
最悪の場合、悪性腫瘍(ガン)であることもあるので、貧血症状がある男性は、
念のため病院で診察を受けてみてくださいね。

次回は貧血になるとどのような症状になるのか、その対処法と予防法について
お伝えします。

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